うちなースタイル|沖縄ママに聞いた「うちのお盆」あるある

うちなースタイル|沖縄ママに聞いた「うちのお盆」あるある

沖縄ならではの暮らし、文化、食、行事——「うちなースタイル」は、そんな沖縄の日常を楽しく深掘りする連載です。  

ママモネ編集部は、沖縄出身の“うちなーママ”と県外出身の“県外ママ”がバランスよく混ざったチーム。だからこそ、沖縄の「当たり前」と「びっくり!」の両方の視点で、リアルな沖縄ライフをお届けします。編集部メンバーの実体験をもとに、子育てママの“あるある”や、ちょっと不思議な沖縄文化をわかりやすくご紹介。

沖縄ママはもちろん、沖縄好きな方にも楽しんでもらえると嬉しいです。  



さて、もうすぐ旧盆の季節ですね。お家に届くオードブル注文用のチラシや、スーパーに重箱の材料・お供えものが並びはじめると、「あぁ今年も来たなぁ」としみじみ感じますよね。

でも、ひとくちに「沖縄のお盆」といっても、「重箱は手作り?それとも買う?」「ウチカビは何枚燃やす?」など、よくよく聞くと家庭ごとに意外とスタイルが違うものです。

さらに、今回お盆についてリサーチする中で見つけたのが「お盆玉」という文化。なかなか沖縄では耳にしない言葉ですよね…?

そこで今回は、沖縄のママたちに「うちの旧盆、こうしてます!」を大調査!各家庭のリアルなお盆事情をまるっとご紹介します♪

“うちの旧盆”は十人十色。沖縄ママのホンネ調査を大公開!

① そもそも旧盆(きゅうぼん)ってなに?

沖縄のお盆は、旧暦7月13〜15日に行う「旧盆」。2026年は8月25日(火)〜27日(木)の3日間です。

・ウンケー(お迎え)|8/25:ご先祖さまを家にお迎えする日
・ナカビ(中日)|8/26:親戚まわりやお供えをする中日
・ウークイ(お送り)|8/27:ごちそうとウチカビでご先祖さまをお見送りする日

ちなみに今回のアンケート、「日程は毎年ググる・親に聞く」という方が約8割(78.6%)でした。「バッチリ覚えてる」は2割弱。…わかります、毎年ずれますもんね(笑)

そもそも旧盆は旧暦で動くので、毎年カレンダーの日付がズレるんです。だから“覚えられない”のは当たり前。ググって正解◎

②【食べもの編】イナムドゥチ派?中身汁(中味汁)派?

まずはお盆の食卓から。重箱(オードブル)は「手作りと買うの半々」が51.9%で最多でした。全部手作りという方は14.8%。忙しいママたちの“いいとこ取り”スタイルが主流です。

ウークイの締めの汁物は、中身汁(中味汁)が76.9%とダントツいなむどぅち(11.5%)が続き、ソーキ汁や「毎年交互」という声も少数ながら見られました。

ちなみに中身汁(中味汁)の作り方は以前の記事にありますので、コチラもぜひご覧ください!

→沖縄の行事には欠かせない!沖縄郷土料理、中身汁の作り方

中身汁(中味汁) vs いなむどぅち、実は家や地域でくっきり分かれるんですよね。私の実家はウンケーの日はソーキ汁、ウークイは中身汁(中味汁)派のハイブリッドです!

お盆に絶対食べるものは、「天ぷらもジューシーもどっちも!」が44.4%でトップ。次いでジューシー33.3%天ぷら22.2%と続きます。やっぱり両方欲しいですよね♪

沖縄の天ぷらは衣がぶ厚くてもっちり、おやつ感覚で食べるあの味。お盆だと山盛りになるのはあるあるじゃないでしょうか?

③【過ごし方編】初めて聞いた”お盆玉”

3日間の過ごし方は、「うちはゆるめ」が66.7%と多数派でした。「がっつり集合する」は14.8%。意外とゆるやかに過ごす家庭が多いようです。あるママからは「ウンケーとウークイはがっつり、中日は気分次第」という声も届きました。

ウチカビ(あの世のお金)は、「毎年だいたい決まった枚数」57.7%「たくさん(枚数決めてない)」38.5%。しっかり定番化している家庭が多いですね。

ちなみに最近では、スーパーやコンビニでもウチカビが手に入るんですよ!

そして、今回私が記事を書くにあたりリサーチしていたところ初めて耳にした「お盆玉」について。

お年玉のお盆版で、近年、郵便局のポチ袋などで少しずつ知られるようになった習慣なのだとか。とはいえ全国でも「あげる人」は3割ほどで、まだまだ新しい文化なんです。

「沖縄では聞いたことないなぁ…でも実際どうなんだろう?」と気になって、思いきって質問に入れてみました。

結果は、「うちはない」が88.9%。「やっぱりないよね〜!」と納得の一方で、少数ながら「あげる文化がある」「地域・家による」というお家も。やっている家庭があるんだ、と、これはこれでちょっとびっくりでした。

④お盆時期の風物詩!エイサーはみる?

お盆の風物詩・エイサーは「見に行く年もある」が40.7%「毎年見に行く」「家でのんびり過ごす」が各29.6%と、きれいに分かれました。

ちなみに道ジュネー(みちじゅねー)は、旧盆の時期に青年会が地域の道を練り歩くエイサーのこと。意味は、

  1. 先祖供養・送り迎え … 太鼓や踊りで、家に帰ってきたご先祖さまの霊を慰め、送り出す
  2. 魔除け・無病息災 … 太鼓の音や踊りで地域の厄を払い、家々の繁栄・健康を祈願する
  3. 地域のつながり … 各家を回って地域を活気づける、青年会と集落の絆を確かめる行事

つまり「ご先祖さまへの供養+地域の魔除け・結束」を兼ねた、沖縄の旧盆を象徴する行事。

太鼓の音が近づくと、つい家の外に出ちゃう。あの“地鳴りみたいな高鳴り”、沖縄の夏そのものですよね!

また各青年会ごとにスタイルや特徴が異なるのも魅力!ちなみに、毎年追っかけのように様々な青年会の演舞をはしごする友達をSNSで見るのが、私のお盆あるあるのひとつです(笑)

皆さんはどちらの青年会の演舞がお好きですか?(この質問も入れておけばよかったと後悔しています!(笑))良ければコメントしてくださいね。

⑤ みんなの「お盆あるある」

お盆準備でいちばん大変なのは「料理の準備」で41.7%「親戚づきあい」33.3%「掃除・仏壇まわり」25.0%と続きます。どれも“お盆あるある”の苦労ですね。

また、アンケートには思わず笑って共感してしまう声がたくさん届きました。

・「ウチカビを燃やす前に、家の火災報知器のスイッチを切る」

・「離島の主人の実家では、ウチカビを子どもが燃やす。初めて見たときはびっくりでした」

・「子どものころは、聞こえてくるエイサーの音の大きさで『今どこにいる』と予想していました」

・「お供えしたお菓子や果物の争奪戦! お正月より楽しかった」

・「みんなで集まった夜、家の前で花火してワイワイするのが楽しみ」

・「やること・準備が多くて、始まる前からうんざり…気忙しいんです」

わったーん、そうやっさー(うちのところもそうだよ)
と皆さんから聞こえてきます。

大変さもあるけど、親戚で集まれる貴重な機会の一つなので「楽しみ!」の気持ちもわかる気がします。

まとめ

オードブル(重箱)は手作りの家もあれば、買う家もある。がっつり集まる家も、ゆるやかに過ごす家も。家庭の数だけ、お盆のかたちがある。それが沖縄の旧盆のよさなのかもしれません。

あなたのおうちの旧盆は、どんなふうですか? よかったらコメントで教えてくださいね♪