沖縄で頼れる人ってどれくらいいる?24時間365日つながる「育児119」

沖縄で頼れる人ってどれくらいいる?24時間365日つながる「育児119」

真っ暗な部屋で、赤ちゃんの泣き声と時計の秒針だけが響く夜。
「私、ちゃんと母親できてるのかな?」と、自分を責めたことはありませんか?

沖縄に来たばかりで妊娠がわかった26歳の私も、まさにそうでした。頼れる家族は近くにいない。母はもういない。文化の違いにも戸惑いながら、帝王切開の傷の痛みと、出ない母乳と、終わらない睡眠不足。外に出たいのに、鏡に映るボロボロの自分の姿が嫌で出られない。

あの夜、もし「今から行くよ」と言ってくれる誰かがいたら。
今日は、そんな私が本気で「沖縄に広がってほしい」と思った、ママたちの救急車“育児119”という存在のお話です。

“助けて”は弱さじゃない。命を守る勇気。

あの夏、私はいきなりママになった

16年前の夏、私は大阪から沖縄に来ました。
環境も言葉も違うこの土地で、翌年の春にお腹に新しい命が宿っていることを知りました。

心から嬉しかったと同時に、得体の知れない恐怖が押し寄せました。

私は一人っ子で、20歳のときに母を亡くしています。
子育ても、嫁入りのあれこれも、何も教わらないまま、いきなり「母親」という未知のステージに立たされました。

初めてのつわり。動けない体。
思うように仕事ができず、「私はなんて役立たずなんやろ」と毎日思って泣いていました。

自己肯定感はどん底。
妊娠中は心も体もジェットコースターのようで、自分でも感情をコントロールできませんでした。

出産は緊急帝王切開。術後の痛みと、慣れない環境のストレスで母乳も出ない自分は「母親失格だ」と落ち込み、文化の違いに「ちゃんとした嫁になれていない」と自分を責める日々もありました。

夜中の授乳は、いつ寝ていつ起きたのか分からないくらいの睡魔と
切れた乳首の痛みとの孤独な戦いでした。
昼間でもカーテンを閉め切った真っ暗な部屋で娘と二人きり。

あの頃の26歳の私を、今なら抱きしめてあげたい。
「よく頑張ってるよ」って。
そんな私が心から「あの時にあればよかった」と思ったのが、「育児119」でした。

 

12万人の声が生んだ“育児の救急車”

育児119の代表は、2児の父・石黒和希さん(かずまるさん)。
Instagramフォロワーはなんと11万人超えです。

【かずまるさんのお写真お願いできますか?】

彼の発信はキラキラ育児ではありません。
「子育ては幸せの連続。でも、幸せだけじゃないのが孤育て。」

そう言いながら、夜泣きや夫婦のすれ違い、父親としての葛藤を正直に綴ってきました。
発信を続ける中で、DMにはママたちの声が届きます。

「孤独がしんどい」
「今日、誰とも話していない」
「頼れる人がいない」

そして2023年9月、旧Twitterのある投稿が目に留まったそうです。
「救急車みたいに、今すぐ助けてくれる育児サービスがあればいいのに」

この一言から生まれたのが「育児119」。

【育児119のイメージ写真あればお願いします】

公式LINEにSOSを送ると、有資格者や子育て経験者がサポートに入る“駆けつけ型”支援です。
予約制ではなく、「今、この瞬間にしんどい」に応える仕組み。

理念はシンプル。

ママの心に余白と安心感を。
孤育てゼロへ。社会で子育てできる未来を。

 

「頼ってさん」は、隣に住む優しい先輩ママ

育児119でサポートを担う人たちは「頼ってさん」と呼ばれています。
広報の山田しずかさん(しーさん)に話を伺うと、その仕組みはとてもシンプルで、あたたかいものでした。

頼ってさんの約7割は30〜40代の女性。
専業主婦、パート、フリーランス、現役保育士など背景はさまざまです。
特別なヒーローではありません。自分自身も育児で悩み、葛藤してきた“普通のママたち”。

SOSが公式LINEに届くと、自分のライフスタイルに合わせて「今なら行けます」と頼ってさんが手を挙げます。

「子どもの送り迎えが終わったから1時間なら行ける」

「今日は休みだから夜のサポートに入れる」

できるときに、できる人が、手を差し伸べる。
この仕組みが、関東や福岡で広がりを見せています。沖縄では、現在約20名。
沖縄こそ、この仕組みが必要なのではないかと私は思いました。

取材に伺った日は「頼ってさん」になりたい方向けの説明会の日。
会場にはママと一緒に可愛いお子さんたちもいっぱいいました♪

 

離島での孤独な夜が、沖縄支部を動かした

沖縄支部代表のゆうなさんも、深い孤独を経験しました。

当時、離島に住んでいたゆうなさんは、2人目を早産で出産。お子さんはNICUに入り、母子同室。帝王切開の傷の痛みを抱えながら、トイレに行くにも看護師さんを呼ばなければならない生活。

「一刻も早く家に帰りたい」
そう思うほど追い込まれた病室で、偶然目にしたのがかずまるさんの投稿でした。

衝撃が走り、その場ですぐにDMを送ったそうです。
当時、沖縄の登録者はわずか4名。
それでも、「沖縄でやるなら絶対にやりたい」と名乗り出たそうです!

代表から直接電話があったとき、「沖縄のママを救えるかもしれない」という想いが芽生えたといいます。

【沖縄支部の皆さんの活動写真を共有お願いします】

現在は、北部・中部・南部・離島の4エリア体制を整え、助産院や支援センターへのチラシ配布、SNS、口コミなど、地道な活動を続けています。

今、沖縄では「頼ってさん」になりたいというママたちも少しずつ増えています。
自分自身も必死で子育てしているのに、「他のママの助けになりたい」
というママばかりだそうです。

きっとみんな、しんどさを知っているから。

孤独な夜を知っているから。

その話を聞いて、私は胸が熱くなりました。
ママって、本当に強い。

 

「もしもの時のために、つながっておく」という選択

今すぐ利用しなくても大丈夫。
でも、しんどさは突然やってきます。

眠れない夜。

誰とも話していない一日。

涙が止まらないその前に。

【育児119のイメージ素材】

育児119の公式LINEを、お守り代わりに登録しておきませんか?
▶︎ https://ikuji119.com/

もし「私も誰かの支えになりたい」と感じたなら、
沖縄で“頼ってさん”として活動する選択肢もあります。

孤独な子育てを、沖縄からなくしたい。
この思いは私も同じです。

あの頃の私のように、真っ暗な部屋で泣いているママが、少しでも減りますように。
大丈夫だよ、と言い合える社会を。“ゆいまーる”を、血縁だけじゃない形で。

その一歩が、ここから広がっていくことを願っています。

【説明会のお知らせ】 
5月30日と31日に育児119の代表「かずまるさん」が来沖するとのこと!
インスタグラムのフォロワー数はなんと11.2万人!!
直接会ってお話が聞けるチャンスなので、興味のある方はぜひ!!

WRITTEN BY
NANA

NANA

WEBメディアママモネ代表

大阪出身。2010年〜沖縄在住✈️ 中学生・小学生・保育園児の3児ママ。 一人目の時に産後うつを経験。 ママたちこそ「ゆいまーる」な繋がりが必要だと感じ「ひとりでがんばらない!」を合言葉に2019年よりママコミュニティ活動をスタート! 2020年からママたちのスキルと企業の課題をマッチングする事業を展開中。