うちなースタイル|【沖縄の伝統おやつ】子どもと一緒に作ろう♪ ムーチーの作り方
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うちなースタイル|【沖縄の伝統おやつ】子どもと一緒に作ろう♪ ムーチーの作り方
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沖縄の冬の風物詩といえば「ムーチー(鬼餅)」。
旧暦12月8日(今年は1月26日)に無病息災を願って食べる、沖縄ならではの伝統的なおやつです。
もちもち食感と、カーサ(月桃の葉)の爽やかな香りが特徴で、
「この匂いを嗅ぐと冬を感じる」というママも多いのではないでしょうか。
今回は、おうちで気軽に作れるムーチーの作り方をご紹介します。
工程はシンプルなので、子どもと一緒のクッキングにもおすすめですよ。
目次
食べるお守り、ムーチー。 子どもの成長を願う、沖縄のやさしい知恵。
ムーチーって何?沖縄に根づく冬の伝統行事食
ムーチーは、沖縄で旧暦12月8日に食べられる伝統的なお餅です。
「鬼餅」と書くこともあり、鬼を退治して子どもを守ると言われています。
また、子どもが生まれてから初めてのムーチーの日は「ハチムーチー(初ムーチー)」と言い、生まれた子どもの健やかな成長を願い、特に心を込めて作る家庭もあります。
最近では、市販のムーチーも見かけますが、昔はほとんどの家庭で手作りされ、親から子へ、子から孫へと作り方が伝えられてきた料理です。

ムーチーの由来|鬼と子どもを守るお話
ムーチーの由来は諸説ありますが、私が子どもの頃に絵本で見たのは、「鬼になってしまった兄を、妹が餅に石を混ぜて食べさせ、苦しんでいる隙に崖から突き落として退治した」という昔話でした。
このとき使われたのが、月桃の葉で包んだ餅でした。月桃は沖縄で昔から身近な植物で、防虫・抗菌作用があり、香りも強いため、食品を包む葉として重宝されてきました。

この伝承から、「ムーチーを食べることで、鬼(病気や災い)を遠ざけ、子どもを守る」
という意味が生まれました。
ムーチーは食べるだけでなく、紐で十字に結んで家の門扉に吊るすことで、鬼が寄ってこないようにというおまじないの意味でも使われます。
なんだか、節分の豆まきに似ている気がしますね。
なぜ月桃(カーサ)で包むの?

ムーチーに欠かせないのが、月桃(カーサ)の葉。
あの独特の香りこそが、ムーチーの記憶という方も多いですよね。
月桃の葉には
・抗菌・防虫効果
・食材を傷みにくくする働き
があり、冷蔵庫のなかった時代にはとても理にかなった素材でした。また、香りにはリラックス効果もあり、「体と心を整える植物」として、沖縄では昔から生活の中で大切に使われてきました。
最近ではスーパーで売られていますが、昔からある家の庭には自然に生えていることもあり、ムーチーの時期になると近所を回ってカーサを集める人の姿が見られることもあります。
親子で作ろう|ムーチーの材料と作り方
材料(作りやすい量)

実家に行くとすでにムーチー作りが始まっていたので、空の袋で失礼します(笑)
■もち粉 … 1kg
※『もち米』ではなく『もち粉』を用意してください。
■砂糖 … 600g(甘さはお好みで調整)
■色付けのためのパウダー … お好みで / かぼちゃ(黄)・紅イモ(紫)・黒糖(茶)・白砂糖(白)
■水 … 硬さを見ながら少しずつ
■カーサ(月桃の葉)
■紐(またはビニールテープ)
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【作り方】
① ボウルにもち粉・砂糖・パウダーを入れ、手で混ぜる。

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② 水を少しずつ加えながらこねる。
※水を入れすぎるとベチャベチャになるので、慎重に
※耳たぶくらいの固さが目安


保育園でムーチー作りをして「耳の固さだよ」と教えてくれる娘(笑)
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③ 生地を丸め、カーサの裏面にのせる

※我が家では、子どもが包むときには「鬼の舌の形にしてね~」と伝えています(笑)
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④ 葉の柔らかい方から折りたたんで包む
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⑤ 紐で結ぶ

飛び出た部分は、ハサミで切ってください
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⑥ 火をつけていない蒸し器に入れて火をつけ、沸騰後30分蒸して完成

昔ながらの知恵と、今の暮らしの工夫
昔は、ムーチーを結ぶ紐も自然素材。数日前から月桃の茎を乾燥させ、叩いて柔らかくし、一本一本、手作りしていたそうです。今では、ビニールテープや麻ひもを使う家庭も増えました。

味によって紐の色を使い分ける家庭も
また、今はムーチーの素のようなものもあり、水を混ぜてこねるだけで生地が出来上がる商品も販売されています。

大切なのは「完璧に昔通り」ではなく、今の暮らしに合った形で伝統を続けること。
親子で一緒に作りながら、「昔はね…」と話をする時間そのものが、すでにムーチーの大切な役割なのかもしれません。
まとめ|ムーチーは“食べる文化体験”
ムーチーは、ただのお餅ではありません。
そこには
・子どもの健康を願う気持ち
・自然と共に暮らしてきた沖縄の知恵
・家族で季節を感じる時間
が詰まっています。
忙しい毎日の中でも、年に一度、カーサの香りに包まれながらムーチーを作る時間は、きっと子どもたちの心に残る思い出になるはずです。

今年の旧暦12月8日(1月26日)は、ぜひおうちで「食べるお守り」ムーチーを作ってみてくださいね。






