読谷村|親子で行きたい!遊んで、学べる「読谷村立図書館」へ

読谷村|親子で行きたい!遊んで、学べる「読谷村立図書館」へ

「図書館=静かに本を読む場所」——そんな常識をやさしくくつがえす場所が、読谷村に誕生しました。
2025年10月にオープンした「読谷村立図書館」は、ママも子どもたちも安心して過ごせる“やさしい図書館”です。

とはいえ、館内が全部にぎやかなわけではありません。
キッズエリア「こどもとしょかん」では、子どもがのびのび過ごせる一方で、
集中して勉強や作業をしたい人のための学習スペースもきちんと分けて設けられています。

親子でも、一人でも、気軽に訪れられる。
新しいおでかけスポットとして注目の「読谷村立図書館」をご紹介します🌺

子どもも大人も心地いい、“未来型図書館”が誕生!

10月オープン!読谷村の“未来型図書館”がすごい

読谷村の新しいランドマーク「ゆんラボ・未来館」。その中心にあるのが、今回の主役「読谷村立図書館」です。

旧館から13万冊の本を引っ越し、収蔵可能冊数はなんと24万冊。「前の図書館では棚が足りなかったんです」と話す運営スタッフの當眞さん。

木のぬくもりに包まれた館内は、光がたっぷり差し込む心地よい空間。そして来館者を迎えるのが、沖縄出身・与儀勝之さんによる壁面アート。巨大な海の生き物たちが泳ぐ姿に、子どもたちは思わず駆け寄ります。




実はこのアート、読谷村にちなんだモチーフが4つ隠れているそうで、ママ編集部メンバーは2つしか見つけられなかったので、次は子どもたちと一緒にきてリベンジしたいと密かに燃えています。笑

ここでしか買えない「ジンベエザメグッズ」も販売中。おみやげにするママも多いそうですよ🐋✨

 

赤ちゃんから学生まで。みんなが自分の時間を過ごせる場所

広々とした平屋の建物は、時間帯によって表情を変えます。

午前は赤ちゃん連れのママがベビーカーで来館し、絵本を読んだりおしゃべりしたり。

午後になると放課後の小学生が宿題を広げ、夕方には高校生や社会人が静かに勉強をしています。

来館する人の過ごし方は、時間帯ごとに変わります。
図書館内は、目的によって選べる4つのゾーンで構成されています。

ゾーン 特徴
にぎわいゾーン おしゃべりしながら読書や交流ができる場所
集中ゾーン 無音に近い空間で、勉強に没頭できるエリア
中間ゾーン 会話も静けさも、その日の気分に合わせて過ごせる空間
キッズゾーン(こどもとしょかん) 子どもが安心して遊び・学べるスペース

「静かに…!」と無理に我慢させるのではなく、誰もが“ちょうどいい距離感”で過ごせる設計になっています。

「静かに過ごしたい人も、会話を楽しみたい人も、それぞれの時間を過ごせる場所にしたかったんです」と當眞さん。それぞれが無理せず“自分のペース”で過ごせる——それが、この図書館の一番の魅力かもしれません。

 

 

子どもが主役の「こどもとしょかん」

子どもたちに人気なのが、明るくにぎやかな「こどもとしょかん」。与儀さんのジンベエザメアートを背景に、ネット遊具で遊んだり、工作コーナーで創作したり、絵本を読んだり。体を動かす・手を動かす・心を動かす、すべてがこの空間に詰まっています。

赤ちゃん連れのママにもうれしい設備がいっぱい。授乳室やおむつ替えスペース、調乳用給湯器、ベビーカー貸出も完備されています。「雨の日でも安心して遊べる場所」として、地元ママたちの口コミで人気が広がっているそうです。

ママが安心して過ごせる“やさしい図書館”。そんな場所があるって、ほんとうに心強いですよね。

 

 

本との出会いがもっと楽しくなる。「独自分類」の工夫

「どの棚にあるのか分からない…」そんな“図書館あるある”を解決してくれるのが、読谷村立図書館ならではの「独自分類」。一般的なNDC(日本十進分類法)に加えて、「暮らし」「旅」「子育て」「趣味」など、日常のテーマごとに本が並べられています。

「たとえば“旅行”の棚には、ガイドブックの隣に旅エッセイや写真集も並んでいるんです。“フランスのガイド本”の隣に、“フランスを旅した人の本”があるような感じですね」とスタッフの當眞さん。


テーマで本を探せるから、図書館に慣れていない人でも直感的に楽しめます。“本と偶然に出会う楽しさ”を大切にしているのも、この図書館の魅力。読みたい本を探しながら、思いがけず心に残る一冊に出会えるかもしれません。

また、返す場所がわからなくなっても心配なし。スタッフが優しく対応してくれます。

人気ジャンルは小説や日本文学のほか、料理や趣味、暮らしの実用書など。「読書は苦手だけど本をめくるのは好き」というママにもぴったりです。旧図書館から引き継いだ本に加え、これからどんどん増えていく予定だそう。

気の向くままに手を伸ばして、本と会話するようにページをめくる。そんな“偶然の出会い”を楽しめるのが、読谷村立図書館の「独自分類」なんです✨

 

科学が“身近になる”学びの場、OIST「サイエンススタジオ」

同じゆんラボ内には、OIST(沖縄科学技術大学院大学) が手がけるScience Studio(サイエンススタジオ) も併設。

・実験に触れる
・科学者と出会う
・世界の研究にふれる

という“体験的な学び”を子どもたちが楽しめる空間です。「好き」が芽生える“最初のきっかけ”に出会える場所、素敵ですよね♪

 

 

カフェのようにくつろげる。“まちのリビング”としての図書館

館内には飲食OKのエリアもあり、ママたちがコーヒーを片手に絵本を読んだり、おやつを食べながらおしゃべりしたり。「親子カフェみたいに気軽に行ける図書館」として人気です。

さらに、「FMよみたん」のスタジオも併設。地元のイベントや子育て情報を発信する“まちのハブ”としての役割も担っています。

実はこのスタイルは、「誰でも気軽に立ち寄れる場所をつくりたい」という想いから、読谷でも地域に開かれた図書館として新しい試みが始まりました。

そして何より印象的だったのが、“地域の人たちと一緒につくる”という姿勢。開館前には読谷高校の生徒たちがボランティアで整理作業を手伝い、オープン後もワークショップやイベントを通して、「地域の拠点としてつながる図書館」として読谷村の人たちと共に作り上げていく場所だという温かい想いが伝わってきました。

ジンベエサメのアートに囲まれて、親子で絵本を読んだり、静かな午後に自分時間を楽しんだり。そのどちらも叶うのが、読谷村立図書館の魅力。

「今日は図書館行こっか?」そんな何気ないひとことが、家族の新しい合言葉になるかもしれません🌈

INFORMATION

店名:

読谷村立図書館

住所:

〒904-0301 沖縄県中頭郡読谷村座喜味2901-1

電話番号:

098-958-3113

営業時間:

10:00〜22:00

定休日:

6月23日(慰霊の日)のみ休館

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

WRITTEN BY
アスカ

アスカ

レンタルスペースオーナー

沖縄県中部在住、元プログラマー。 30年近く会社員として働き、一念発起して 一軒家を丸ごと使ったレンタルスペースをオープン。 チャレンジする人を応援し、人と人を繋げ、 夢を形にできる場所として提供している。 地域貢献の思いから、今回webライターに初挑戦!