CHOICE|ベビーシッター「ton☆ton」仲本詩織さんインタビュー
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CHOICE|ベビーシッター「ton☆ton」仲本詩織さんインタビュー
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「私らしく」活躍しているママたちに会ってみたい!
彼女たちが今に至るまで、どんな選択や決断をしてきたのか。
「CHOICE」は、沖縄で活躍する女性に焦点を当て、ママとして、そして一人の女性として毎日を全力で楽しむための「秘訣」を紹介するインタビューシリーズです。
仕事や家庭、育児など、日々の生活の中で奮闘する女性たちにとって、少しでも前向きに過ごすためのプラスαのヒントをお届けすることを目的としています。
同じ境遇で頑張る皆さんが共感でき、すぐに実践できるようなアイデアやアドバイスを引き出し、ポジティブなエネルギーを広めたいと考えています。
第10回目は、沖縄本島の中部地区を中心に、ベビーシッターとして活動する仲本詩織さんにお話を伺いました。
目次
「保育士だから大丈夫」その自信が崩れた夜から、シッターという道へ
子どものことは分かっているはず、でした
ーー子育てを始める前は、どんなイメージを持っていましたか?
沖縄キリスト教短期大学を卒業して、公立保育所で2年間働いたあと、カフェに転職しました。忙しい毎日を過ごすなかで、1人目を妊娠。
保育士だから子どものことは分かっているし、子育てはなんとかなるから大丈夫って思っていました。
専門的に学び、現場で働いてきた経験がある。だから子どもを産んでも大丈夫。そう思っていました。しかし実際の子育ては、知識だけではどうにもならない現実の連続で…。
1人目の出産後しばらくは実家にいたんですが、抱っこから降ろすと泣く子だったので、ほとんど抱っこでした。夜は3時間おきにミルクをあげるものだと考えていましたが、実際は1時間おきに泣いてて。
ミルクをあげ、おむつを替えれば眠るはずだと思っていた考えは、まったく違うんだなって。本当に寝てくれなくて…。睡眠不足が続き、自分が何を食べているのかも分からないような毎日で、私の体重が気づけば8キロも落ちていました。
実家にいるからこそ、夜泣きで家族を起こしてはいけない。泣いている赤ちゃんを抱きながら焦りが強くなりました。赤ちゃんは泣くものだと分かっていても、気持ちは追いつきません。かわいいはずの我が子を胸に抱きながら、余裕がなくなっていく自分がいました。

心が折れそうだった夜、母からの一言
ーーつらかった時期の中で、印象に残っている出来事はありますか?
ある日の夜中、もう無理だ…と寝ない我が子を抱いて途方に暮れている私に気づいた母が「あんたは頑張っているよ」と背中をさすってくれました。その時に堪えていた涙がポロポロ溢れたのを覚えています。
自分のことを見てくれている人がいる安心と、張り詰めていた糸がパチンと切れたような感覚。我慢しなくていいんだ…って。
保育士として働いていたときは、虐待や育児放棄のニュースを見て「ありえない」と思っていました。でも、自分が追い詰められてみて、「誰でもその状況になり得るのかもしれない。もし自分がそうなってしまったら…」不安と恐怖が胸をよぎりました。
ごはんはちゃんと作らなきゃいけない…。
母親なんだから…。
そんな思い込みが、自分を追い詰めていきました。できない日は自分を責めてしまう。
「保育士だから大丈夫でしょ」
自分でも大丈夫だと思っていたのに、現実は違った。うまくできない自分を受け入れられず、さらに落ち込む。その繰り返しでした。子どもが好きな自分と、余裕を失っている自分。その感情の揺れが、何よりつらかった。
「つらいのは今だけだよ」って言われても、その今がつらくて長く感じていましたね。

育児に寄り添うフリーランスシッターという選択
ーー今のお仕事を始めたきっかけを教えてください。
私自身、子育てをしていてつらいとき、親や友達が助けてくれました。その一方で「周りに頼れる人がいないママたちは、どうしているんだろう」と疑問がありました。
その時期、3人目を保育園に預けるタイミングで仕事を探していて、保育科の先輩がベビーシッターとして活動しているのを知りました。
こんな働き方があるんだと思いました。不安もありましたが、夫に相談したら「やりたかったらやってみたら。俺も協力するし」と言ってくれて。その言葉に背中を押されて、開業を決めました。
最初の頃はなかなか仕事が入らなかったんですが、周知活動をしたり、助産院でお子さんを預かったりしながら、少しずつ積み重ねていきました。

今は沖縄本島の中部を中心に活動していますが、少し離れている八重瀬町に住んでいる方からも定期的に依頼がはいります。私に依頼したいと言ってくださるので嬉しいですね。
利用目的は、親のリフレッシュが多いですね。最近は、産休中に講座や勉強をするママからの依頼も。隣の部屋で講座を受けている間の見守りや、児童デイケア利用後に外で数時間遊ぶサポートなど、内容はさまざまです。
お子さんを預かるうえで意識していることは、子どものペースに合わせること。無理に距離を縮めずに、興味を持ってくれてから関わるようにしています。

活動を始めてから、改めて育児について学び直しています。抱っこ紐の使い方や離乳食についてなどを学び、さらに「うちなーベビマ」の講師資格も取得しました。

ふれあいあそびと足形アート体験会は、親子が思い出を作り、大人同士がゆんたく(沖縄の方言で「おしゃべり」)を楽しみ、子育ての相談ができる時間と場所を提供したくて始めました。

新卒で保育園で働いているときは、まだ子どもを産んでないし、ママたちに子どもの様子を話していても伝わっているのか不安だったんですよ。出産後はパートで働いていたけど「パートの私ではなく担任の先生がママと話しするし…」と複雑な気持ちがあって、もどかしかった。
今はシッターになって、直接ママたちと深く話ができるから、そこが一番嬉しいですね。悩みに寄り添えている、助けになっているって実感できます。
ママにメッセージ
ーー子育て中のママに伝えたいことはありますか?
1人で頑張ろうとしないでほしいです。伝えたいのは本当にこれだけ。
月に数時間でもいいので、誰かと一緒に子育てをしてほしいです。心が折れてしまう前に、頼ってほしいなと思います。
私自身、頑張らなきゃって思いすぎていた時期がありました。何もかも完璧にしようと頑張りすぎない。頼れる人にはもちろん頼るし惣菜と外食にも頼る。怒ったり泣いたり笑ったり日々ドタバタしながらも子どもたちとの今を大切に想えるようになりました。

INFORMATION
店名:
ベビーシッターton☆ton
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。







