
沖縄県|ランドセル代や給食費も支援対象に!就学援助・入学準備金の制度をやさしく解説
小学校や中学校に通う子どもがいると、学用品や給食費、修学旅行費など、思った以上にお金がかかりますよね。
特に入学の時期はランドセルや制服の準備で出費が重なり、「準備だけで数万円も…どうしよう」と悩むママも少なくありません。
そんなときに助けてくれるのが、各自治体で行われている 「就学援助制度」や「入学準備金」。
どちらも貸付ではなく返す必要のない給付型の制度なので、安心して利用できるサポートです。
ちょっと知っているだけで、『助かった!』と思えることがあるかもしれません。
ぜひこの制度の内容を一緒に見ていきましょう。
目次
「知らなかった...」で後悔しないために。就学援助・入学準備金をチェックしよう
知っておきたい学校費用の支援「就学援助制度」
就学援助制度は、小中学校に通うお子さんがいて、学校生活に必要なお金をまかなうのが大変な家庭をサポートする制度です。貸付ではなく返す必要のない給付型の制度で、県内でも多くの市町村で実施されています。
対象となる家庭の例
・住民税が非課税の家庭
・生活保護を受けている家庭
・令和6年4月1日以降に生活保護が停止又は廃止になった家庭
・生活保護まではいかなくても、生活が厳しい家庭
( ※支給認定される基準となる収入額は、家族の人数などによって変わります。)
「うちは当てはまらないかも…」と思っても、自治体によって基準が違うので、一度確認してみるのがおすすめです。
補助される費用の例
・学用品費
・給食費
・通学用品費
・校外活動費
・修学旅行費
・通学費
このように支援内容は幅広く、給食費や修学旅行費までカバーされるのは驚きですよね。
「こんなところまで支援してくれるんだ」と思えるのが、この制度のありがたいところです。
金額や支給時期、補助の範囲は地域や年度によって変わります。
最新情報は、お住まいの自治体でチェックしてみてくださいね。
就学援助制度|沖縄県公式ホームページ
入学にかかる出費を助けてくれる「入学準備金」
出費がかさむ入学期に役立つのが「入学準備金」です。
多くの自治体で就学援助の一環として支給され、ランドセルや制服、学用品などの購入にあてることができます。
入学準備金は独立した制度ではなく、就学援助に含まれる支援です。
そのため、対象は基本的に「就学援助の認定を受けられる家庭のうち、新1年生がいる家庭」となります。
支給される時期と金額
入学準備金の申請時期や受け取れる時期は、市町村によって少しずつ違います。
「入学前にもらえるのか、それとも入学後なのか」で準備の進め方も変わってきますよね。
ここでは、2026年度に入学する子どもを想定して、那覇市と沖縄市の例を取り上げてみました。
自治体 | 入学前申請 | 入学後申請 | 小学校 | 中学校 | 支給方法 |
---|---|---|---|---|---|
那覇市 | 2025年9月1日〜9月30日 → 同年12月支給 |
入学後申請 → 10月支給 |
54,060円 | 57,060円 | 保護者の指定口座へ振込 |
沖縄市 | 2025年11月4日〜12月19日 → 2026年3月下旬支給 |
入学後申請 → 8月に支給 |
40,600円 | 47,400円 | 保護者の指定口座へ振込 |
地域によって申請の受付期間や支給日程は大きく違います。
「ランドセル代に間に合わせたい」「入学前に受け取りたい」など希望がある場合は、早めに確認して手続きしておくと安心です。
申請のステップと気をつけたいポイント
「もしかしたら対象かも?」と思ったら、まずは申請してみましょう。
小中学生がいるご家庭であれば、申請できる可能性があります。
申請から支給までの流れ
1. 市町村役所の教育委員会や学校から申請書をもらう
2. 申請書に記入し、必要書類をそろえて提出
3. 審査
4. 認定された場合、支給開始
※提出は学校の事務室や教育委員会、もしくは郵送で行うのが一般的です。自治体によってはオンライン申請ができるところもあります。
必要書類の例
・申請書
・振込口座の通帳やキャッシュカードのコピー
・住民票謄本
・課税証明書や源泉徴収票などの収入証明書類
必要書類は自治体や家庭の状況によって異なるので、申請前に必ず確認してくださいね。
申請時期について
自治体ごとに異なりますが、多くは新学期の4月頃に募集があります。
年度の途中でも受け付けてもらえますが、申請した月からの援助になるため、遅れると支給額が少なくなることもあります。
お知らせは学校からのお便りや市の広報誌で届きますが、見逃してしまうこともありますよね。
「就学援助 〇〇(市町村名)」と検索すれば最新情報を確認できるので、気づいたときにチェックしておくと安心です。
認定不可になった場合
一度不認定になっても、家計の急変や特別な事情を伝えることで認められるケースもあります。
「最初はだめだったけど、再申請したら認めてもらえた」というママの声もあります。
あきらめずに窓口で相談してみてください。
知ることから、安心がはじまります
入学や在校中にかかる費用は、大きな負担になりがちです。
でも、就学援助や入学準備金といった制度を知って活用すれば、その負担を少し軽くすることができます。
どちらも貸付ではなく返す必要のない給付型の制度なので、安心して利用できるのもポイントです。
学校からのお便りや自治体のホームページをチェックして、まずは情報を手に入れてくださいね。