うちなースタイル | 呪文みたいだけど、聞いてうれしくなっちゃう沖縄方言5選

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ママモネ編集部
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沖縄ならではの暮らし、文化、食、行事——「うちなースタイル」は、そんな沖縄の日常を楽しく深掘りする連載です。

ママモネ編集部は、沖縄出身の“うちなーママ”と県外出身の“県外ママ”がバランスよく混ざったチーム。だからこそ、沖縄の「当たり前」と「びっくり!」の両方の視点で、リアルな沖縄ライフをお届けします。

沖縄に暮らしていると、日常の中で耳にする沖縄方言(うちなーぐち)。観光で訪れるだけではなかなか触れることのない、地元ならではの言葉が溢れています。保育園や学校、スーパーでよく聞くこれらの言葉は、まるで呪文のように心に染み込み、使いこなせるようになると温かさを感じます。

今回は、沖縄で子育て中のママたちが「聞いてうれしくなる沖縄方言」を5つご紹介します。これらの言葉を知っていると、沖縄ママ上級者になれるかも!

そのひと言で、ちょっとうれしくなる。この沖縄ことばを聞くと、沖縄に溶け込んだ気がする。

聞いてうれしい沖縄方言①|ジョートー!

まず初めに紹介したいのは、これ!

「ジョートー」は、沖縄で「いいね!」「上等!」「立派!」など、褒め言葉として使われる言葉。イントネーションも軽やかで、聞くだけで気持ちが明るくなるフレーズです。

たとえば、子どもが上手に絵を描いたときや、新しい服を着ているときに「ジョートーだね~」と言われると、大人でもついニッコリしてしまいますよね。

「内地でも“上等!”って言うけど…」と思ったあなた。実は沖縄の「ジョートー」は、内地の使い方とは少し違います。内地では「ハイクオリティ」なものに対して使う印象がありますが、沖縄では「GOOD!」や「NICE!」のようにもっと気軽に使えるんです。

あまりにも使いやすいので、慣れてくると他の言葉では物足りなく感じてしまうことも。内地出身のママ同士で「“ジョートー”って便利すぎるよね〜」と盛り上がったこともあるほど!沖縄方言で一番使いやすい言葉だと、個人的に感じています。

💬 子育てママあるある|ジョートーの使用例:

・夏休みの課題で子どもが賞を取ったとき、「じょーとーさー!!」といろんな人に声をかけてもらって親もうれしい!

・新しい眼鏡をかけたら、義母が「その眼鏡ジョートーさ~」と褒めてくれた。

・近所にできたカフェを友達におすすめするとき「でーじジョートーなカフェだよ〜!」


聞いてうれしい沖縄方言②|さんじじゃーじゅうじじゃー

この言葉、初めて聞いたときは「呪文!?」と思ってしまうかもしれません。でも実は「3時ですよ〜10時ですよ〜」、つまり「おやつの時間・休憩の時間だよ〜」という、やさしい呼びかけの言葉なんです。

私が初めてこの言葉を知ったのは、沖縄で働き始めたばかりの頃。根を詰めてパソコンに向かっていたとき、先輩が肩をポンポンと叩いて、ふわっとかけてくれたのが「さんじじゃー」でした。

最初は意味がわからず戸惑いましたが、「今はちょっとひと息つく時間だよ」という合図だと知って、なんだか気持ちがふっと楽になったのを覚えています。

リズミカルで、遊び心があって、まるでおまじないのような響き。「休憩しな〜」や「おやつの時間だよ〜」よりも柔らかく、自然に気持ちがほぐれる言葉です。

💬 保育園の先生が笑顔で「じゅうじじゃー」と言っていて、親の私もほっこり癒されました♡


聞いてうれしい沖縄方言③|かめーかめー

「かめーかめー」は、沖縄でとてもよく耳にする言葉。「食べて食べて〜」という意味で、親戚の家に行ったときや、ご近所さんから差し入れをもらったときなど、あたたかな場面で使われます。

特によく使うのは、沖縄のおばあたち。

笑顔でたっぷりのごはんやお菓子を差し出しながら「かめー、かめー」と言ってくれる姿は、まさに沖縄のおもてなしそのもの。心まで満たされる魔法のような言葉です。

内地出身ママの中には、嫁ぎ先のおばあから「かめーかめー」ともてなされて、「もうお腹いっぱい〜!」と困りつつも嬉しい、という経験をした方も多いのでは?

※「亀〜亀〜」じゃないですよ(笑)

💬 沖縄ママあるある:
シーミーなど親戚が集まる行事で、おばあが孫やひ孫に「かめ〜かめ〜」と言いながらおかずをすすめている光景は、ほっこりの極みです♡


聞いてうれしい沖縄方言④|うさがみそーれー

どこか丁寧であたたかい響きの「うさがみそーれー」は、「召し上がってください」「どうぞ食べてください」という意味。特に年配の方が、食事やお茶を出すときによく使います。

「かめ~かめ~」と似ていますが、もっと丁寧な言葉です。

この言葉をかけられると、ちょっと背筋が伸びるような、それでいて心がふんわりするような、そんな不思議な気持ちになります。

「うさがみそーれー」と言われると、自然と「しっかりいただきます」という感謝の気持ちがわいてくる…そんな奥深さを感じる言葉です。

💬 親戚のおばさまの家におじゃましたとき、「うさがみそーれー」と言われて一瞬戸惑いましたが、「はい、いただきます」でOKだそう。今度は自分でも使ってみたいなと思っています♪


聞いてうれしい沖縄方言⑤|しーぶん

「しーぶん」は「おまけ」の意味。商店や市場、屋台などで買い物をしたとき、「これ、しーぶんね〜」と少し多めに入れてくれることがあります。

これも沖縄のあたたかな文化のひとつなんですね。

実は10年以上沖縄で暮らしている私も、最近まで知らなかったんです。個人的に最近一番ホットな方言です。(笑)

人と人とのつながりを感じるやりとりの中で、さらりと差し出される「しーぶん」。その一言に、心がじんわり温まります。

子どもが一緒だと「こどもさんにもどうぞ」と、さらにしーぶんをいただけることも。こういう気遣いが、またそのお店に行きたくなる理由のひとつです。

💬 うるま市の伊波水産さんでお刺身を買ったとき、待っている間に「子どもにもあげて〜」と、しーぶんで飴とシールをいただきました。子どもが「今日は当たりだ〜!」と大喜び♡


まとめ|沖縄方言は、やさしさとぬくもりの言葉

沖縄方言は、ただの「方言」ではありません。人と人との距離を縮めてくれる、魔法のような言葉たち。今は標準語が主流になってきていて、方言を耳にする機会は減っているかもしれませんが、ふとした日常の中に残っている言葉には、やさしさやぬくもりがぎゅっと詰まっています。

子育て中の私たちママも、そんな方言に親しむことで、沖縄での暮らしがもっと楽しく、もっと心あたたかく感じられるはず。子どもと一緒に楽しみながら、少しずつ方言を家族の会話に取り入れてみませんか?

「ジョートー!」「かめーかめー!」「しーぶんね〜」なんて言葉が飛び交う毎日は、きっと笑顔が増える“魔法の毎日”になりますよ。